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先輩起業家へインタビュー 香港で起業されたホープウィルグループ代表 堀明則さん

 
 

堀明則さん
 

起業に必要なものは何だと思われますか?

起業をするからといって、企業理念がどうだとか、社則はどうだとか、あまり形から入りすぎないほうがいいと思います。それよりも考えすぎている間に、時間が過ぎてしまっていることの損失のほうがはるかに大きいと思います。僕は30歳で商社マンをやめて、起業しましたが、30代でも早めに起業したことは本当に良かったと思っています。創業当初は体力的にきついことも多くあり、無理をしましたからね。若いころは勢いが大事ですから、その勢いで押し切っちゃうことでうまくいったことがたくさんあるような気がします。もちろん、多くの失敗もしますけど。でも若いのであれば、どんどん失敗すればいいと思います。

 
 

起業を希望している方には何が足りないでしょうか?

インタビュー風景
 

「想いをもて」「自分は何者かを知れ」とか書いてある本がいっぱいありますけど、そんな作者の方たちも実は売れない頃は必死でやってたことも多いと思うんです。だからあまり形にこだわりすぎないほうがいいと思います。重要なことって、「やりたい」と思ったら、実際に動いてみることですよ。中国でビジネスをしたいから下見をしたい、「でもお金がないからやめた!」って言う人と、「身の回りにあるものを売ってお金を作った!」って言う人では、まったく気迫が違うじゃないですか。そいう馬鹿になってほしいですよ。このインタビューを見てくれている方も、結構、若い方が多いと思うんですよね。若い人たちはそれを「自分たちの大切な資源」として、大切にそれを使うことに集中してほしいと思います。

 
 

堀さんが起業時から大切に心がけていることってありますか?

人生にいいレバレッジを効かそうと思ったら、今日やれることは今日やることです。「今日やらない」という選択をするだけで、レバレッジが効いて、5年後、10年後には全く違う場所にいて、全く違う人生になってしまうことを知るべきです。ですから、今日やれることは全て今日に行い、明日はまた、空っぽでスタートすることがとても大切です。あまり将来のことを考えすぎるよりも「今日一日を全うし、しっかりご飯を食べる」ということも起業時には必要なことなんじゃないかと思います。いいときもあれば、悪いときもあります。どんなときでも完全燃焼することが大事になります。

 
 

起業してからどんどん楽になっていくものですか?

起業当初は売上100万円にしたい、1,000万円にしたい!という願望があると思いますが、その位置に到達すると必ず、100万なら100万、1,000万なら1,000万分の問題があります。高い山に登りきったと思ったら、さらに奥には高い山がそびえていたというのが普通だと思いますので、飄々とやり続けることが大切でしょうね。

 
 

なぜ、中国に早くから目をつけたのでしょうか?

僕は20年ほど前の学生時代に実は中古車の販売をやっていました。それなりにうまくやれていたんですが。あるとき、ある日本に住んでいる中国人の方と知り合う機会があり、その方に家に呼ばれて他の中国人の方たちとご飯を食べたんです。実はその時、彼らが、20年後の中国のことを語ってくれたんです。当時からすると、今現在の状況のことを語ってくれたんですね。実際ほとんどがその通りになっています。「中国人民元が高くなるよ」とか「世界は中国を抜きにしては語れなくなる」とか「中国の消費が必ず日本を支えていく」とかそんな感じです。僕はそれが今のようにピンと来ているわけではありませんが、体中に電気が走ったわけです。そして、「中国に行こう」と決めました(笑)。もちろん、そのとき、中国に知り合いがいるわけでもないので、「よし、商社に入って、中国担当になろう。」という条件で就職活動をしました。そして、30歳までどこかの組織に所属して、どこかで勉強しようと思いました。

 
 

起業することをよくあきらめなかったですね?

最初は上海かな?香港かな?なんてことをいろいろ考えました。上海はご存知のように中国で一番の国際都市になっていますし、香港は1国2制度のおもしろい制度を取り入れているので、いずれ中国へのゲートウェイ(出入り口)になると思っていました。就職してから、香港の隣町の深センに4年間駐在し、そして、香港で3年駐在をやって、30歳でやめました。自分に時限爆弾をくっつけていたんで、それが爆発する前に起業しました。

 
 

起業する際に事業内容、サービス内容はどのように考えましたか?

インタビュー風景
 

起業当初は「新しいこと」「おもしろいこと」をやらなければいけないということをずっと考えてました。でも、大体、その考え方だとズっこけるんですよね〜。お客さんに認知をしてもらうためにお金がかかるということを全くわかってなかったんです。新しいことを伝えて歩くのにお金がかかるわけです。でも、後から気づいたんです。「すでに誰かが使っているものを置き換える商品」とか「誰かのインフラを活用して、間借りして、軒下で商売をさせていただく」など小さなところから始めてどんどん力をつけていけばいいのに、独立ということは「全部自分で作らなければいけない」ということを思っていました。馬鹿でしたね。

 
 

できません、と言うな!

僕はよく社員に「できません」と言うな!と言っています。「やったことがありません。」にしなさいと。「やったことがありませんが、一緒に勉強をさせていただきながらやらせていただきたいと思います。」って言うだけで、ぜんぜん、受注率が高くなると思いませんか?そうすれば、何か仕事もらえるじゃないですか??

 
 

いろんな国籍の方がスタッフとしていると思うのですが、スタッフ教育で大切にしていることがあれば教えてください。

起業とはまさに人生そのものです。気分は常に起業です。いつも新しいことに挑戦しなければならないわけですから。いつになっても、やるべきことがあるので楽にはなりません。常に変化することが起業といってもいいですよね。好きでないと続けられないと思います。

 
 

これから起業する方に向けて、アドバイスをお願いします。

今後、海外に出て、起業ならびに進出したいという方に対しては、いろいろアドバイスもありますが、まずは第一に「現地を自分の目で見てみること」をオススメします。そして、アジアの人は意外にしっかりと日本を見ていますから、「堅い実績を日本で作ること。」ですね。例えば、シャンプーの場合、中国で売るためには「資生堂の横において売れますか?」と問いたいです。日本ブランドだからすぐに売れるという夢は捨てることですね。しっかりと日本ブランド+αを作ることが大事です。でも先ほども言いましたが、やはり難しいことを考えている暇があったら、行動して肌で感じたほうがいいです。体を動かしてください。一生懸命やればやるほど、「早くつたえなきゃ」と思うかもしれませんが、ビジネスの種は伝えることよりも「聞くこと」にあると思います。

 
インタビュー風景

ホープウィルグループ代表 堀明則

1972年兵庫県生まれ。学生時代に中国に将来性を感じ、いずれ起業することを決めていた。広島大学にて博士課程修了の後、中国での人脈や経験を得るため商社へ就職。商社勤務時代に深圳で4年、香港で3年の駐在による経験を経て、2003年に香港で起業。現在、日本企業向けにアジア各国への進出支援、M&A支援、オフショア貿易業務、投資運用サポートなど多岐にわたり業務を行うホープウィルグループの代表を務めている。

堀さんが代表を務めるホープウィルグループのホームページ http://www2.hopewill.com/www/

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