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起業家インタビュー 中村 岳さん

中村 岳さん

中村 岳 プロフィール 株式会社レアジョブ 代表取締役副社長 COO

1980生 東京都出身
2003年 東京大学工学部卒業
2005年 東京大学大学院情報理工学系研究科卒業
2005年 株式会社NTTドコモ入社 研究所配属
2008年 2月 株式会社レアジョブ代表取締役 最高技術責任者就任
2012年 7月 株式会社レアジョブ代表取締役 最高執行責任者就任

レアジョブ英会話
Skypeを使ったマンツーマンの英会話オンラインレッスンサービス。
月額5800円で毎日25分のレッスンが受けられる低価格のコストパフォーマンスに加え、英語が公用語のフィリピンで厳選した“高学歴な講師”を約3000人抱えていることも魅力です。
現在の累計無料登録ユーザー数は23万人を超え、提供レッスン数は1日1万2000回以上に及ぶという。
http://www.rarejob.com

今のお仕事についてどれくらいの期間が経っていますか?
また始めたきっかけを教えていただけますか。

始めたのが2007年の10月です。中学、高校の同級生で弊社の代表取締役の加藤と一緒に始めたんですけどもお互い社会人になってから何かできないかねって話してて、その時丁度、近くに日本語も中国語も喋れる人がいたので中国語をスカイプ使って提供することが出来るんじゃないかって考えて、サイトを立ち上げてとりあえず無料でやってみたんです。

インタビュー風景でも実際ユーザーを募ってやってみたものの、知り合いとかに言われたことは、中国語は別に必要じゃないと。英語だったらやるよって答えが返ってきて、じゃあ英語でやってみようかっていうのが2007年の7月くらいだったんです。英語をやるならどんなことが出来るかなって考えて、周りを見てみたらフィリピン人講師を採用してるとこがいくつかあってフィリピンにつては何もなかったんですが、確かにフィリピンは英語が公用語の国ですし、新興国だから賃金も日本よりは安価だし、とにかくフィリピンにいってみればなんとかなるんじゃないかと思ってスタートしました。 フィリピンにいって最も優秀な大学の校舎にビラを貼ったら、ラッキーなことにとても優れた人が見つかったんです。 そこで見つかったのか創業パートナーのシェムです。

彼女の友達も講師として誘って、PCなどを買ってプレサービスを始めたんですが、 始めはわずかなお客様にご利用頂くに留まっていて、まだまだどうなるかわからない感じだったんですけど、何よりやっててわくわくすることだったので 会社を辞めて本格的にやっていこうという形になりました。

最初は50分500円などのプレサービスをして、25分いくら、月額いくらとリニューアルしていって 2007年11月に今のサービスを開始しました。

いろいろな国の候補があったと思うんですが、どうしてフィリピンが良かったんですか?
少し前だとなかなか日本の方に受け入れられにくい部分もあったかと思うんですけど。

今まではアメリカとかカナダとか、欧米系の講師っていうのが一般的だったんだと思うんですけど、実際ビジネスをやっていると中国だったり、韓国だったり、東南アジアだったりいろんな国の人たちと喋らなきゃいけない場面が多いので、そういうことは関係ないなと思ってたんです。実際にフィリピンの人と話してみると英語も綺麗だし、ホスピタリティもあって、すごく講師には向いているとわかったので良くないイメージさえ払拭できればと思いました。

最近では、フィリピンイメージいいですもんね。

今はだいぶ変わりましたね。留学とかも増えてるし、ガラッと変わってきてると思います。

いまは英語が出来るイメージもありますもんね。
中村さんは元々英語が得意とかだったんですか。

苦手ではなかったです。より伸ばしたいとは思ってました。もっと話せる場が欲しいなというのは大学の頃から思っていて。例えば研究室に入っていたので色んな論文を英語では読んだりしましたが、しゃべる機会はなかったのでもっと喋る機会があればなと漠然と思ってました。自分が欲しいサービスを作っていったっていうのはあると思います。

すごいですね。
ビジネスパートナーがすぐ見つかることって少ないですよね。
フェイスブックなど拝見させておりますが、現地の方とのコミュニケーションを密に取られている印象を受けました。講師の方を信頼されているんですね。
講師の方を新しく見つけてくるときなど注意していることはありますか?

いまは現地のフィリピンスタッフがやっているので僕が関わることはほぼないんですが、基本的にお互い気を付けていることがあって、フィリピン人を見下す人がまだ結構いるので、そういうことはせず対等な立場で話を聞くようなスタイルを保っています。

当然日本とフィリピンには違うこともたくさんあります。例えば「時間を守らない」という事象があった時に、日本の基準で考えるのではなくてその違いを認識して、なぜこういう違いが起こるのかを立ち止まって考えてみる。そうすると、相手の文化が改めて理解できたりするんです。

なるほど。
そのように、相手の立場になれているからこそ受け入れられているんですね。
レアジョブに入る前にされてたことって何かあるんですか。

お互い別々に働いてたのでほとんどやってないに等しいです。

ホームページやSNS等インターネットに注力されているようにお見受けするので、ネット関係のお仕事をされていたのではと思ったのですが。

僕は元々ネットワーク系の研究所にいたので比較的そういう情報には触れていたのかなとは思いますが。

学生の頃から起業を考えられていたんですか。

いや、起業という形は考えていなかったです。こんなサービスを作りたいとかはよく考えてました。

スタート時の資本金額に驚きました。この金額の資本金を融資してもらえるということは、起業準備段階に何か特別なことをされたんですか?
レアジョブを創業するまでにどんな準備をされたんですか?

最初は加藤と資金を出し合って610万円の資本金から始めたので、どこからも入れてもらうってことはなかったんですが、始めたら徐々に投資してくださるところが見つかって2008年の4月に2000万円ほど投資してもらいました。

何か大変だったことってありますか。資金面はもちろん人材についてなど。

初めは人材を探すのとか、サイトを作るのとかが大変でしたが、僕と加藤が役割をわけてやっていたのでフィリピン側のことは加藤が、日本側は僕がという感じでそれぞれの強みを生かして上手くわけてできたのかなと思います。その時々で苦労するポイントは違うんですよね。例えば、初年度あたりはカスタマーサポートと講師調達が大変で、2年目になったらより講師の質を上げていかなきゃいけないとかまた人が増えてくると組織化っていうのを強化していかなきゃいけなかったりして、そこは苦しんだりしながらやってきました。

企業でも人が増えてくると組織力低下の問題が出てくると思いますが、そういうところで注意されていることなどありますか。

インタビュー風景マネジメントが出来る人を採用することについては、注視していますね。日本とフィリピンでは、ここでもまた違いがあるんですよ。日本はどちらかというと中途ばかりで、例えば今、日本のマネジメント層は全員中途採用のスタッフです。でも、フィリピンは逆にマネジメントする人も新卒入社したメンバーばかりです。会計の人除いてほぼ新卒です。

日本では即戦力になる方が必要だから中途採用が中心なんですが、フィリピンで同じように中途の人を採用しても、うまくいかないんです。つまり文化に染まらないんですよね。だから新卒を採用してその文化に染める。具体的には、フィリピンの入社3,4年目のメンバーが幹部を務めているんですけど、その人たちが文 化を教えるという形です。 組織力がついてきた今は、フィリピンに中途の方が入ってきてもその文化に染められるんじゃないかと思うので徐々に徐々に試したいと思っているところです。

国民性をしっかり理解されているということですよね。

沢山失敗してきたので、やってはいけない事とかもわかってきました。例えば、フィリピン人を人前で怒ってはいけない。これは、基本的に誰に対してもやっちゃいけないことなのでそういうのは注意してます。

それは実際やってみてわかったってことですか。

そうですね。何か注意したいときは呼び出して1対1で言う。みんなの前で言うんじゃなくて。

結構気を使いますね。
フィリピンの方が日本に来て日本で働くときもそうしたほうがいいってことなんですかね。

かもしれないですね。日本だったらまだそんなに気にしない人が多いんじゃないかと思いますが。

初めて知りました。
今の仕事をしていて嬉しかったことや苦しかったことはありますか。

嬉しかったことは日々ありますけど、お客さんがこのサービス使ってくれて役に立ったとか、スタッフが楽しそうに働いてくれていると嬉しかったりしますね。

苦しかったりすることはありますか。

例えばユーザーさんにきちんとしたサービスを提供出来なかったりすると苦しいなと思います。

何か皆さんでどこかに行ったり、旅行に行ったりとかしたりするんですか。

インタビュー風景最近では花見に行きました。あと部活を立ち上げることが推奨されていて、ウィンタースポーツ部とか、面白いところだとラーメン部とかがあったりして、楽しんでますよ。

だいたいスタッフの方は英語を話すことが出来るんですか。

みんな頑張ってます!

さきほども聞いたんですが、会社を経営する上で常に心がけていることとかってありますか。

ユーザーが求めているもの、意味のあるものというのは心がけてます。ユーザーだけでなく講師だったり、スタッフに対してもwinwinの関係を意識してます。

今日は本当にありがとうございました。