在宅勤務でモチベーションが低下する原因とその解決策

春緒

春緒

2021.09.14
在宅勤務でモチベーションが低下する原因とその解決策 イメージ

職場に出勤せず、自宅で仕事ができる在宅勤務。通勤時間もないし、自分のペースで仕事ができるので、働きやすくなった!という人も多いはず。

一方で、モチベーションの低下を感じるという声も少なくありません。

この記事ではモチベーションが下がってしまう原因と、その解決方法についてまとめています。モチベーションをうまくコントロールして、在宅勤務をうまく活用していきましょう!


▼ 目次
1. 在宅勤務でモチベーションが低下する原因
1-1. 環境でオンとオフの切り替えができないことによる集中力の低下
1-2. 作業環境の悪さ
1-3. 相手とのコミュニケーション不足
2. 在宅勤務でモチベーションを維持するための対策
2-1. 仕事の成果を見える化する
2-2. 仕事の内容を小さな目標に置き換えてみる
2-3. 仕事中のルーティンを作る
2-4. 仕事環境を整備する
2-5. 集中できる場所で作業する
2-6. コミュニケーションツールを導入する
3. まとめ


 

在宅勤務でモチベーションが低下する原因

環境でオンとオフの切り替えができないことによる集中力の低下

在宅勤務は自宅での1人作業となることが多いため、オフィスに出勤していたときのように上司や同僚の目が気になることもありません。

オフィスへの出勤が仕事とプライベートの切り替えとなっている方の場合、緊張感の無さからオン・オフの切り替えができないことで、集中力の低下が起きやすくなります。

パソコンでのネットサーフィンやスマートフォンでのSNSチェックなど、仕事以外のことに手を出してしまうことも要因としてあるでしょう。

 

作業環境の悪さ

仕事に専念できるように配慮されているオフィスと比較すると、自宅で作業する場合などは作業環境が悪いと感じることがあります。

例えば、インターネットの通信速度が遅い、作業スペースが狭い、仕事専用のデスクや椅子・部屋がないなど、環境の悪さから業務が思うようにはかどらないことがモチベーションの低下につながることもあります。

 

相手とのコミュニケーション不足

同僚や上司とのコミュニケーション不足が仕事の生産性に影響を与えることがあります。コミュニケーション不足による生産性の低下は、仕事の情報共有で理解不足・説明不足が起きる原因になっています。

結果、間違った作業をしてしまい、不必要な業務が生じることにより労働時間も増えます。仕事の成果が出ない状況が続くと、モチベーションの低下につながることもあるでしょう。

進捗状況の把握が難しい

株式会社リクルートキャリアの調査(新型コロナウイルス禍における働く個人の意識調査)では、テレワークのやりにくさや抵抗に関するコメントとして、「相手の仕事の進捗状況が分かりづらい」「仕事の全体像が分かりにくくなった」などが報告されています。

テレワークでそれぞれが違う場所で働いていると、ちょっとした雑談や情報交換の機会が失われがちです。web会議での打ち合わせは必要事項のみで、このデータはなんに使うんだろう?なんて思いながら資料作成にあたることも。

仕事の完成形が見えないと、その意義も実感しづらいですよね。モチベーションを維持するのも難しくなります。また、仕事の全体の進み具合が見えないことで、自分自身の仕事の調整もできないことがあります。
 

フィードバックの機会が減る

仕事を進める上で、欠かせないのが上司や同僚からのフィードバックです。

雑談の中で「そういえば、こないだの資料でさ…」と上司や同僚が教えてくれるコツや細かいポイントが、業務の丁寧さにつながることがあります。しかし、在宅勤務ではそうしたフィードバックの機会も減りやすくなるようです。

株式会社リクルートキャリアの調査(新型コロナウイルス禍における働く個人の意識調査)では、「上司や同僚からのフィードバック(フィードバック)」が-15.6pt減少したという結果が出ています。また、年代別では20代の回答は-19.6ptと、全体よりも低い数字になりました。

フィードバックをする上司の立場にいる方も「在宅勤務だとわざわざチャットやメール等で聞くのも気が引けるので独断で進めることが多く不安になる」と感じるケースがあるようです。

頼りたいときにすぐに声をかけられる存在が身近にいないということが、モチベーションの低下につながることがあります。
 
 

在宅勤務でモチベーションを維持するための対策

仕事の成果を見える化する

在宅勤務で集中力が続かず仕事の生産性が下がっていると感じる場合は、ToDoリストの作成やタスクの締め切り設定などを行いましょう。その日に達成すべき明確な成果目標を決めることは、自己管理にもつながります。

また、タスクを計画的にこなし、仕事を完了させていくことが達成感を得ることにもつながるため、モチベーションの維持にも役立ちます。

なお、タスクをこなすときは作業時間を明確にしましょう。あらかじめ設定した時間内に終わらせることでダラダラと作業をすることも減り、緊張感を持って作業を続けやすくなります。

作業時間の設定は、自身のアウトプットの質を担保できるように余裕をもって設定することをおすすめします。

また、社内での仕事の進捗状況の把握が難しいと感じる場合にも、スケジュールの共有による仕事の「見える化」を意識すると良いでしょう

例えば、Backlogを利用すれば仕事の進捗状況が「未対応」「処理中」「処理済み」など、タスクを状態毎に管理できるため、チームでの進捗状況の把握にも役立ちます。

 

仕事の内容を小さな目標に置き換えてみる

仕事内容が漠然としていると、ハードルが高すぎて達成するのを難しく感じてしまい、モチベーションが下がってしまうことがあります。このような場合の対策として、スモールステップ法の活用があります。

スモールステップ法とは、目標を細分化して1つずつ小さな目標の達成を積み重ねることで、大きな目標の達成を目指すための方法です。

目の前の課題が大きすぎてモチベーションを維持できないと感じている場合は、達成しやすいいくつかの小さな目標に業務を置き換えてから仕事をしていくようにしましょう。

 

仕事中のルーティンを作る

自分のペースで仕事のペースを決めやすいところが在宅勤務の良い部分ですが、毎日バラバラな働き方をしていると効率が悪くなることもあります。そのため、集中力を保つためにある程度の仕事中のルーティンを決めておき、習慣にすると良いでしょう。

例えば、朝は起きる時間を決める、仕事着に着替える、昼休みは何時から…などの計画を立てておくことで1日の動きにメリハリがつきます。

また、休憩時間もスケジュールしておくことで、心身の疲労を避けることもできます。とくに在宅勤務中は運動不足になりやすいため、運動や散歩の時間をあらかじめ決めておくのも良いでしょう。

続けて仕事をしていると効率も落ちやすいため、コーヒータイムなどを上手に組み込んで適度に休憩の時間を取るようにしましょう。

 

仕事環境を整備する

自宅に仕事スペースがない場合は、仕事部屋を作ったり、カーテンなどで仕切ったりして居住空間と仕事スペースを明確に分けましょう。

また、ネット環境の整備をして通信速度を早くする、PCモニターやマウス、オンラインミーティング用のマイクなど、在宅勤務の仕事効率が上がるデバイスを追加する、自分にあったデスクや椅子を新調するなど、仕事に集中しやすい環境を整えることで、作業効率アップやモチベーションの維持につながります。

 

コミュニケーションツールを導入する

在宅勤務の特徴的な問題は、人とのふれあいが少なくなること。コミュニケーションが減るのは、業務上も大きなデメリットに。そこで「Chatwork」や「Slack」などのチャットツールを導入して新しいコミュニケーションの方法を試してみてもいいですよね。

人とのふれあいの機会をつくることで、ちょっとした相談や意見交換もしやすくなります。

また、zoomLINEなどのweb通話機能を使用したオンラインランチミーティングや飲み会などで、コミュニケーションの時間を増やすことができます。

画面の向こうに相手の生活や趣味が見えて、意外な一面を知れるかも。仕事の話題以外にも会話に余裕を作ることで、心の距離も近づきます。

さらに、webカメラ機能を使用した作業会などを行えば、適度な緊張感を保つことができるため、集中力の維持にもつながります。

 

まとめ

オフィスへの出勤時には当たり前のように行っていた小さなコミュニケーションや細かな情報交換などが、仕事へのモチベーションに大きくかかわっていました。

在宅勤務が進む現在は、仕事へのモチベーションを保つための工夫をしながら、仕事の生産性を上げることが必要です。

 

春緒
この記事を書いた人

春緒

フリーのWEBライター兼シナリオライター。好きなものは本と珈琲。年を取ったら、着物で生活する人になりたい
 
Twitter
note