ノマドワークにおすすめのノマドワーク向けノートPC

小暮ひさのり

小暮ひさのり

2020.04.14
ノマドワークにおすすめのノマドワーク向けノートPC イメージ

紙から、データへ。会話からチャットへ。

インターネットを通じたやりとりが中心となった昨今、ノートPCさえあれば、どこでも仕事ができるノマドワークが注目されています。しかし、いざノマドワークをしてみよう!となっても、その導入となるノートPC選びの難易度が高いのも事実。いったいどのノートPCを選べばいいのかわからない!といった声も聞こえてきます。

そこで、ここではノマドのパートナーとなる、おすすめのノートPCの一例を紹介していきます。

PCに求められる機能はいくつもありますが、ノマドに特化するならば、「1.外出時の長時間利用にも耐えられるバッテリー」「2.フットワークに直結する軽さ」は重視すべき要素。

これらを踏まえた上で、現在のおすすめは……。


▼ 目次
1. カジュアル〜ガッツリまで。用途に合わせて選べるMacBookシリーズ
2. クリエイターからビジネスまで汎用性とフットワークが良い2in1のSurface Pro7
3. 「軽さ」で選ぶならこの2モデルも要注目!
4. まとめ 荷物量、作業内容に合わせてベストな相棒を選ぼう!


 

カジュアル〜ガッツリまで。用途に合わせて選べるMacBookシリーズ

WindowsとMacのどちらを選ぶのか?これは難しい問題です。業務に必要なアプリ、周囲の環境によってはWindowsが求められるシーンもありますが、OSの制限が無いならAppleのMacBookシリーズはノマドの相棒として魅力的です。

薄くスタイリッシュなデザイン、高解像度のディスプレイながらバッテリーの持ちも良く、公称値で最大10時間以上持ちます。軽めの作業内容であれば日中はバッテリーだけで十分稼働できます。

USB-Cでの充電に対応している点もノマド向けです。

モバイルバッテリーでも充電できるので、大容量のUSB-C対応モバイルバッテリーを用意しておけば、まる1日バッテリーの残量を気にすることなく、作業に没頭することも可能です(それが良い働き方なのか?はさておき……ですが)。

 

一方でヘッドホンジャックとUSB-C以外のポートは廃止されているため、外部機器との接続にはUSB-Cのハブが必要になる点に注意しましょう。既存の機器を接続するには、若干の追加コストが必要です。HDMI出力・SDカードリーダー・USB-Aポートなどが備わったマルチハブがあると、ノマドでもテレワークでも使いやすくなるはずです。

MacBookは現在、エントリーモデルのMacBook Air、プロ向けの13インチMacBook Pro、16インチMacBook Proという3ラインナップで、それぞれCPU性能やストレージ容量が異なるいくつかのモデルから選択できます。

画像引用:Apple

特に新しくなった「MacBook Air」のコストパフォーマンスの高さは要注目です。

2020年3月末のリニューアルで、CPU性能が上がり、標準のストレージ容量も倍増、キーボードも不評だったバタフライ型キーボードから、従来と同じシザー型キーボードに戻っています。さらに価格もエントリーモデルで115,280円(税込)から。従来モデルと比べて、性能がアップしているだけでなく、値下がりまでしているのです。

それでいて、重量は1.29kg。バッテリーは公称値で約11時間。まさに現代では一般的になってきた「外出先でも仕事をしたい」や「講義にノートPCを持っていきたい」といったニーズに対して、コスパ・軽さ・ブランドという3ストライクを狙ってきたモデルと言えるでしょう。

なお、MacBook AirのエントリーモデルはCPUがデュアルコアのCore i3ですが、動画のエンコードや写真の現像といった、クリエイター向けの作業を行わないのであれば、十分実用的です。もし、もう少しパワーがほしい!というなら、クアッドコアのCore i5モデルが148,280円(税込)となっているので、そちらを選ぶのも良いでしょう。

画像引用:Apple

外出時に持っていけるメインPCがほしい!というニーズには、16インチモデルが選択肢に入ってきます。CPU・GPU共に強力で、写真現像や動画編集にも十分活躍してくれます。画面の大きさも、作業効率アップにつながるはずです。ただし大画面な分、重量は2.0kgあるので、持ち運び用のバックパックはそれなりにこだわった方が良いでしょう。

MacBookシリーズの詳しいスペックは以下をどうぞ。

■Apple – Mac
https://www.apple.com/jp/mac/
 

クリエイターからビジネスまで汎用性とフットワークが良い2in1のSurface Pro7

画像引用:Microsoft

AppleにMacBookあれば、MicrosoftにSurfaceあり。

Windowsを選ぶなら、Surfaceシリーズ。特に12.3インチの「Surface Pro 7」はタブレットとノートPCという2つのスタイルを使い分けられるため、TPOや自分のワークスタイルに合わせた使い方が可能。ペン入力もサポートしていて、ドローイングを利用するクリエイターから、書類やPDFへの注釈を加えるビジネスユーザーまで、幅広いニーズを抑えた高い汎用性が光ります。

バッテリー駆動時間は最大で10.5時間。USB-Cでの充電にも対応しています。重量は775gから。キーボードが付いたタイプカバー(Surface Pro Signature タイプ カバー)が310gあるので、ノートPCとしてのシステム重量は1,085g(約1,1kg)、MacBookシリーズよりも軽量です。

画像引用:Microsoft

本体価格は98,780円からですが、このエントリーモデルはメモリが4GB。実用を考えるならメモリ8GBのCore i5モデルを狙った方がいいでしょう。その場合は120,780円(税込)からとなります。また、「Surface Pro Signature タイプ カバー」は21,380円(税込)。「Surface ペン」は12,980円(税込)。

システムの総額は155,140円(税込)となり、やや割高感もありますが、Surfaceならではのフットワークの軽さと2in1スタイルは、「いつでも」「どんなときも」に応えられるノマドの武器となるはずです。

詳しいスペック、仕様は以下をどうぞ。

■Microsoft – Surface Pro 7
https://www.microsoft.com/ja-jp/p/surface-pro-7/8n17j0m5zzqs
 

「軽さ」で選ぶならこの2モデルも要注目!

画像引用:LG

軽さと画面サイズを両立したいなら、LGの「LG gram」は要注目。「14Z90N」シリーズは狭額縁によって13.3インチクラスのボディに14インチの画面を収めていて、モバイルノートでも1ランク大きな画面で作業できます。

さらにバッテリー駆動時間は公称値約22時間、重量は約999g。耐衝撃、耐振動、高温低温、砂塵などへの防御性能も高く、ライトウェイト、ロングライフ、タフネスといった3要素を高い次元で兼ね備えた、ノマドのための1台と言えます。

なお、画面の大きな15.6インチの「15Z90N」(重量1,120g)、17インチの「17Z90N」(重量1,350g)など、画面サイズの異なるモデルもあります。どれもインチサイズを考えると、一回小さなサイズ感で軽量・コンパクトさが魅力的。大画面ノートを持ち運びたい!といったニーズにも適したラインナップとなっています。

参考価格は、14インチの「14Z90N-VR52J(Amazon限定モデル)」が153,780円(税込)。仕様や販売店によって価格が異なるので、詳しい仕様・ラインナップは以下よりご確認ください。

■LG – gram
https://www.lg.com/jp/lg-gram/index.html

画像引用:富士通

約698g。

とにかく極限まで荷物は軽くしたい!といったニーズへのアンサーが、富士通の13.3インチ「LIFEBOOK UH」シリーズ。「軽量モデル」と「最軽量モデル」という重量の異なる2モデルがあり、最軽量モデルでは13.3インチサイズながら698gという驚異的な数値(軽量モデルは約747g)。

それでいて、USB-Cx2、HDMI、USB-Ax2、SDカード、LANポート、イヤホンジャックなど、さまざまな機器を接続できるポートの豊富さも魅力的。追加でUSBハブやカードリーダーを用意せずとも済むため荷物も減らせます。自宅でのテレワークなどでも活躍するでしょう。

バッテリーは最軽量モデルで11.5時間。これだけでも十分ですが、Web限定のカスタムメイドモデルでは大容量バッテリーも選べます。重量は重くなりますが、24時間の駆動も可能。「究極のモビリティ」というキャッチコピーの名に恥じないプレミアムな軽量ノートとなっています。

参考価格は直販サイトで164,868円(税込)から。詳しい仕様、ラインナップ、価格は以下からどうぞ。

■富士通 – LIFEBOOK UHシリーズ
https://www.fmworld.net/fmv/uh/
 

荷物量、作業内容に合わせてベストな相棒を選ぼう!

今回はおすすめという形でいくつかのモデルをピックアップしましたが、これらの他にもノートPCの選択肢は数多くあり、利用者からのニーズも千差万別。求める機能が異なるため、一概に○○が最強!といったアンサーは出せません。

しかし、冒頭でも解説したように、ノマドシーンでは「バッテリー」と「重量」がノートPC選びで最重要となるのは確実です。1日のうち、「どれだけ電源無しで利用したいのか?」「どこで利用したいのか?」「どのくらい持ち運ぶのか?」など、利用シーンを想定してビジョンを固めておくと、グンと選びやすくなります。

また、普段持ち歩いている荷物に加えて、ノートPC1台+アダプター類、場合によっては大容量のモバイルバッテリーが入ることを考えて、持ち歩く荷物量をシミュレーションしておくことも大事です。

必要な機能、利用シーンを熟考して。ノマドを快適にする、ベストな相棒(ノートPC)を見つけましょう。

小暮ひさのり
この記事を書いた人

小暮ひさのり

PC誌やWEB媒体を中心に執筆しているテクニカルライター。特技はお掃除で、ハウスクリーニングアドバイザーの資格も所有している。
 
Twitter
Facebook