普及してきたテレワークにおいて、仕事の作業効率アップや身体への負担を軽減するためにもデスク選びは大切です。
特に、在宅テレワークは広々としたオフィスと違いスペースが限られていますし、自身でデスクを用意する必要があるので予算も限られている方々が多いでしょう。
在宅テレワーク用のデスク選びでは、「機能性・デザイン・コスパ」の3点に着目しましょう。
本記事では、建築事務所の代表でオフィスや住宅コーディネートも行い、幅広い家具を熟知している筆者が在宅テレワーク用デスクのご紹介をしますので、ご参考ください。
▼ 目次
1. デスク選びのポイントと注意点
2. おすすめデスクの紹介
2-1. コスパ良し、機能良しのデスク
2-2. デザイン重視ならジャーナルスタンダードファニチャー
2-3. ゲーミング家具ブランドの高さ調整可能デスク
2-4. 慣れ親しんだオフィスデスク
2-5. サイズ自由、自宅の空きスペースにはまるデスク
2-6. デスクを置くスペースがない方にはスタンディングデスクを
2-7. 完璧なデスク環境を用意したい方へ
3. まとめ
オフィスと違って自宅では仕事スペースが限られてしまい、大きなモニターやコピー機などオフィス環境をすべて整えることは難しい方が多いと思います。
在宅テレワークに切り替える際には、機能性、デザイン性、コストパフォーマンスの3つのポイントを気にしてみましょう。
在宅テレワークでは自宅の空いたスペースに設置しても、仕事の効率が下がらない機能性を保てるデスク環境を用意しましょう。ウェブ会議ができるデスク環境にすることも考慮したほうがいいですね。
一般的なオフィス環境では、幅120cm奥行き60cmのデスクが最も一般的ですが、これはデスクトップパソコンとA4の紙の書類を並べて置けるサイズ感です。
パソコン作業がメインの在宅テレワークであれば、幅80cm、奥行き50cm〜70cm程度で十分です。
奥行きは、使用するパソコンモニターのサイズに合わせて選ぶようにしましょう。例えば、ノートパソコンだと奥行き50cmあればOKです。21インチ以上のデスクトップを使用する場合は奥行70cm以上がおすすめです。
デスクにコンセントがついていたり、コンセント用の配線穴があるタイプのものを選んでおくと、配線が邪魔にならずデスク周りがすっきりします。
また、同じ姿勢でずっと作業をしていると体への負担もかかりやすいので、長時間の作業をする場合はスタンディングで作業ができる高さまで調整可能なデスクもおすすめです。
配置が決まっているオフィスと違い、自宅は生活に合わせて模様替えや家具の交換も考えられます。
購入したデスクの処分については見逃しがちな点ですが、自宅が賃貸マンションやアパートの場合は、引っ越しや模様替えも考慮して、解体や移動が容易にできるデスクを選定することもポイントです。
自宅のインテリアに合ったデスクを選ぶのも重要です。
オフィスと比べると、自宅は自分の好きなテイストの家具やインテリアが揃っているかと思いますが、その空間に業務用のオフィスデスクが1つ入るだけでも印象は全く変わってしまいます。
在宅テレワークのデスクをデザイン重視で選ぶのも、気分を上げて仕事ができるポイントの1つです。
在宅テレワークをはじめる多くの方は、会社の経費を使わずデスクをご自身で用意すると思いますのでコスパも大事です。
デザイン性や機能性が高いデスクはモチベーションや仕事の効率アップになるかもしれませんが、価格も高いものが多いです。
テレワークが終わり不要になってしまったら勿体ないので、まずは、試しにテレワーク環境を自宅に作ってみるという形で、安価でありながら機能性も良いデスクを選んでみましょう。
https://www.ikea.com/jp/ja/p/micke-desk-white-80354276/
9,999円(税込)
筆者のイメージでは、デザインも良くコストパフォーマンスの良い家具のIKEAですが、デスクに関しては機能的にもおすすめです。価格は最小の73cm×50cmサイズで6,999円、一般的な100cm×50cmサイズで9,999円とお手頃。
ノートパソコンでの作業であれば十分なサイズであり、カラーバリエーションも多く、自宅のインテリアに合わせやすいのも嬉しいポイントです。
また、MICKEシリーズはサイドキャビネット等のオプション品もあるので、自分好みのデスク環境にカスタマイズでき、テレワークの効率も上がるでしょう。
引き出しやコンセントの穴もデフォルトで付いてこの価格は、この後紹介する他のデスクとは比較にならないコスパです。
ただし、購入前には2点のポイントに注意してください。
1つは天板に使用されているパーティクルボードは、木材のチップを圧縮して作られた木質性の素材のため、傷や凹みに弱いこと。
もう1つは、デスクの高さが世界標準の75cmとなっているため、日本の標準72cmよりも3cm高いこと。高さ調整ができないチェアをご使用予定の方は気をつけてください。
商品名 | MICKE |
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メーカー | IKEA |
サイズ | 幅73cm〜、奥行50cm、高さ75cm |
素材 | パーティクルボード、鉄脚 |
https://www.askul.co.jp/p/E752360/?int_id=recom_DtVar
16,390円(税込)
とにかくデザイン重視!という方におすすめなのが、ジャーナルスタンダードファーニチャーのデスクです。ナチュラル色とブラック色の2色展開で、自宅のインテリアにも合わせやすいです。
ご自身の在宅テレワーク環境に合わせて、デスクサイズは幅80サイズと120サイズの2サイズ、コンセントの有無まで選べます。
おすすめポイントとしては、デザイン性が高い上に天板の素材はメラミンを使用しており、ハードに使用しても傷がつきにくいことです。
こちらの商品はコクヨとの共同開発で、他にもチェアやキャビネットなども同じシリーズとして販売されています。デザインを統一しておしゃれなテレワーク環境を用意したい方にはおすすめのデスクです。
商品名 | コンパスレッグデスク 平机コンセント付 |
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メーカー | ジャーナルスタンダードファニチャー |
サイズ | 幅80cm〜、奥行60cm、高さ72cm |
素材 | メラミン天板、鉄脚 |
ゲーミング家具ブランドBauhutte(バウヒュッテ)のデスクは、高さ調整可能なデスクです。
近年、デスクやチェアなどのオフィス家具をゲーミング家具に代用することが増えてきましたが、その理由の一つは価格です。ゲーミング家具は、ほとんどが新興ブランドで、老舗のオフィス家具メーカーのブランディング等にかかる広告費用がかかっていない分、価格が抑えられています。
ゲーミング家具の機能性は最先端。そして、こちらのBauhutteはデスク幅70cm、100cm、120cmの3段階で選ぶことができ、高さ調整も75.5cm〜117.5cmの間で設定可能です。長時間のテレワークでも、座ったり立ったりと姿勢を変えながら作業できる点がおすすめです。
デザインは黒一色のため、自宅のインテリアにフィットするのかどうかが唯一の気になるポイントでしょうか。
商品名 | スタンディングデスク 昇降式 BHD-700 |
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メーカー | Bauhutte(バウヒュッテ) |
サイズ | 幅70cm〜、奥行40cm+30cm、高さ75.5cm〜117.5cm |
素材 | 塩化ビニル樹脂天板、鉄脚 |
https://www.nitori-net.jp/ec/product/3507930s/
20,790円(税込)
ここまで、機能やデザイン、コスト重視で紹介してきましたが、やっぱり自宅でも慣れ親しんだオフィスデスクで作業したいという方におすすめなのがニトリのデスクです。
ニトリの片袖机は、家庭向けではなくオフィス向けに販売されているものですが、デスク幅は100cmと120cmなので、自宅でも使用可能です。デスクの色も3種類から選べます。
自宅のインテリアとの相性より、慣れているオフィスデスクでテレワークしたいという方におすすめです。
商品名 | 片袖机 MDB107 |
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メーカー | ニトリ |
サイズ | 幅100cm〜、奥行70cm、高さ70cm |
素材 | メラミン天板、鉄脚 |
https://kanademono.design/products/tbl-k01-bk?variant=32464157081662
49,500円(税込)
かなでもののデスクは、天板の幅と奥行を自由に選べますので、自宅の空きスペースのこの部分にぴったり入れたい!という方におすすめです。
デスク幅と奥行きが1cm単位で決められることで、テレワークをする場所の選択肢も増えるでしょう。デスク脚のバリエーションも豊富なので、自宅のインテリアに合わせて選べるのも嬉しいポイントです。
天板の素材は杉の無垢板なので、メラミンに比べると傷がつきやすいですが、傷や汚れも経年変化による味として楽しめるのは無垢材ならでは。
天板のコンセント穴加工もオプションで選べ、機能的にも申し分なく、テレワークのデスクとしてぴったりではないでしょうか。
商品名 | THE TABLE / 杉無垢材 × Black Steel |
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メーカー | かなでもの |
サイズ | 幅100〜180cm、奥行66〜80cm、高さ69.5cm(脚による) |
素材 | 杉無垢天板、鉄脚 |
https://flymee.jp/product/101759/?pi_id=237951
140,800円(税込)
スタンディングオフィスチェアのタチイスで有名なtatiisuから販売されいてるカウンターデスクです。
スタンディング専用のデスクですが、自宅にデスクを設置するスペースがないという方や、すきま時間でテレワークをする方におすすめです。
こちらのデスクで長時間作業する場合でも、同ブランドのタチイスとセットで使うことで、スタンディングでも快適なデスク環境を作れるでしょう。
商品名 | Counter Desk |
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メーカー | tatiisu |
サイズ | 幅90.4cm、奥行30cm、高さ104cm |
素材 | ラバーウッド天板、鉄脚 |
https://flymee.jp/product/107375/?pi_id=362442
121,000円(税込)
在宅テレワーク環境を一切妥協したくないという方におすすめのデスクの紹介です。引き出しやコンセントが完備され、上置き収納、配線用の切り欠きなど機能が充実していて、作業効率を考えたデスクになっています。
上置きの黒いバックパネルにはマグネットも付くので、資料やメモ書き、TODOリストなどが貼れて、オフィスで働いているかのようなデスク環境が整います。
デスク幅が150cmと広いため、設置場所を選ぶところが注意点ではありますが、デザイン的にはシンプルで自宅のインテリアにも馴染みやすく使いやすいと思います。
商品名 | AILE DESK |
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メーカー | CRASH GATE |
サイズ | 幅150cm、奥行50cm、高さ157cm |
素材 | 塩化ビニル樹脂天板、鉄脚 |
在宅テレワーク用にデスクを購入する際は、どんな作業をするのか、自宅のスペース、予算やインテリアのテイストに合わせて選ぶことが大事です。
オフィスで仕事するのとは違った環境で働ける在宅テレワークでは、自分好みのデスク環境を作って作業効率やモチベーションアップもできます。最適なテレワーク環境の構築にぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
kitaandarchitects
飲食店やオフィスのデザイン・設計を得意とし、個人から大手企業まで幅広く顧客を持つ建築設計事務所。「自由の歩き方」の運営会社ワンストップビジネスセンターの貸し会議室デザインも手掛ける。
施工を手掛けた千葉県の「かいぶち」は、千葉市の「建築文化賞」を受賞。
> 日本料理 かいぶち
社内はリモートワークが中心。
業務に支障がなければ、好きな場所で好きな時間に働くスタイルを歓迎している。
代表の趣味はDIY。
原状復帰が自身で可能なことをいいことに賃貸物件でも構わずDIYしまくっている。