リモートワーク・テレワークが一気に普及してきている昨今。働く場所にとらわれず、好きな場所で仕事をする「ノマドワーカー」が増えてきています。今回は、そんなノマドワーカーとして働くライターの筆者が、実際に持ち歩いている“仕事道具”と、その用途やポイントをご紹介します。
▼ 目次
1. ノマドライターが、持ち歩くものを選ぶときの3ポイントとは
1-1. ノマド必需品1 「ノートパソコン」
1-2. ノマド必需品2 「モバイルバッテリー」
1-3. ノマド必需品3 「モバイルWi-Fiルーター」
1-4. ノマド必需品4 「ワイヤレス&ノイズキャンセリング機能付きイヤホン」
1-5. ノマド必需品5 「iPhone 11 Pro」
2. 女性ノマドライター必需品の3アイテムをご紹介
2-1. 女性ノマドライター必需品 「フラットパンプス」
2-2. 女性ノマドライター必需品 「小銭」
2-3. 女性ノマドライター必需品 「エコバッグ」
決まった場所で仕事をする人と違って、移動が多いノマドワーカーはつねに荷物を持ち歩く必要があります。だからこそアイテムを選ぶときに重要視したいのが、以下3つのポイント。
最初の2つはもちろん、荷物を最小限にするためです。デザイン性については優先的でないと思われがちですが、個人的な実感では、かなり大事!ライターは一種のクリエイティブ職なので、自身のセンスや発信力の高さを問われる仕事です。おしゃれなものや最先端のものを持つことで、好奇心の高さ・世間に対するアンテナの高さをアピールすることもできます。要するに、“デキる人”を演出することができるんです!
ということでこれらのポイントを踏まえた上で、筆者が実際に使っているアイテムをご紹介します。
ライターにかかわらず、仕事をするならマストアイテムであろう、デバイス。iPadやスマートフォンもいいですが、仕事柄文字を打つことが特に多いため、筆者が主に愛用しているのはパソコン「MacBook」です。
MacBookはまず、軽い!薄い!無駄がない!かさばらないので、持ち運びがとにかく楽です。この薄さでマイクとカメラも内蔵されているので、テレビ会議もできちゃいます。また、私はiPhoneユーザーなので、同じApple製品で揃えることで勝手の良さも高めなのもポイント(iPhoneについてはページ中ごろでもポイントを紹介しています)。
薄くて無駄のないデザイン
たとえば、iPhoneで撮った写真を使って記事を書きたいとき。MacBookなら、Wi-Fiがない環境でもAir Dropで簡単に写真を共有でき、MacBookで執筆中の記事にすぐ写真を挿入できます。また、データはライターの命。万が一MacBookに何かあっても、iPhoneに簡単にデータ移行ができるので、最悪の事態は免れるでしょう。
筆者が使うパソコンはタッチパッドが付いているので、マウスはなくても作業できます。軽量化を考えると不要ではありますが、あるとないとでは効率が全然違う!いろんなスケジュールの合間を縫って仕事をするのが、ノマドワーカー。「今日はガッツリパソコン作業」といった日などは、覚悟を決めて携帯することをおすすめします。せめて少しでもかさばりを軽減するために、ワイヤレスのタイプを選ぶといいでしょう。
場所を転々としながら仕事をするノマドワーカーは、仕事の母体となるパソコンのバッテリーが生命線です。そして行った先で充電できる環境があればいいですが、もちろんないことも。ですから充電器持ち歩き必須アイテムですが、持つからにはなるべくスペックのいいものがいいですよね。
ポートが2つあるので、パソコンと携帯同時に充電が可能
筆者が使っているのは、「Anker PowerCore Fusion 5000」。まず、ポートが2つあるので、一度にいろんなデバイスの充電が可能です。また、この製品は高速充電器としても利用が可能。つまり、「コンセントがない場所でパソコンを充電しながら使用」「コンセントがある場所でパソコンに急いで充電させる」このどちらの機能も、これ1つで対応できるんです!コンセントに直接挿せる&プラグが収納できて持ち歩きやすいのも決め手です。
持ち歩くものを減らす、という意味では、iPhoneからのテザリングでパソコン作業することも可能です。ただテザリングをするとiPhoneの電池消耗が激しくなるため、筆者は断然モバイルWi-Fiルーター派!様々な種類やプランが出ていますが、使用量、料金、速度、対応エリアの広さなど、自身の都合と照らし合わせてベストを見つけてください。
逆に言えば、筆者のようなフリーランスのノマドワーカーは通信量も自分で支払います。そのため、少しでも通信量の総額を軽くするために、モバイルWi-Fiルーターのプランを通信量が大きいものを選び、iPhone自体の通信量は低く設定。モバイルWi-Fiルーターをメインで使うようにしています。
画像引用:townwifi.jp
モバイルWi-Fiルーターを持っていても、使用量に月々ムラがあってもったいない、という人もいると思います。その時はiPhone1本でまかなう方が良さそうですが、なるべく通信量は抑えたいもの。そんな時に役立つのが、筆者も愛用しているこちらのアプリ「タウンWiFi」。街中にあるWi-Fiに自動で接続してくれるので、勝手に使用料の節約ができるんです。一度設定したWi-Fiはいちいち登録・接続する必要がなかったり、遅いWi-Fiには繋がない設定もできるので、使い勝手の良いように設定できます。
ライターという仕事柄、取材を多くこなします。取材と取材の合間に、カフェで執筆するということも少なくないのですが、そんなときに役立つのがこのアイテム。録音した取材音源を聞きながら記事を書くので、そもそもノマドでなくてもイヤホンは必須なのですが、ノマドワーカーの方には、とくに「ノイズキャンセリング機能」が付いた「ワイヤレス」タイプがおすすめ。私は写真の「Jaybird RUN」を使っています。
なぜ2つのスペックがマストかというと、まずカフェやコワーキングスペースは、どうしても雑音がある!録音がうまくいってないと、取材相手の声が小さかったりかすれていたりするので、ノイズキャンセリングができるかどうかで、取材起こしの効率がまるで変わります。ちなみにワイヤレスがおすすめなのは他のアイテム同様、コンパクトで扱いやすいからです。
ノマドワーカーである以上、というか今やほとんどの人の必需品となっているスマートフォンですが、ライターとして是非おすすめしたいのが、「iPhone 11 Pro」です。理由は至ってシンプルで、カメラ機能の性能が素晴らしいから!
案件によっては、ライターは自身で撮影を行う場合があります。本来であれば仕事である以上、体裁的にもデジタル一眼レフを使うに越したことはありませんが、許されるときは身軽に行動したい……!
正直、下手なコンデジより画質がいいほか、その場で編集もしやすいのもポイントです。さらに「pro」にこだわるのは、広角レンズが付いているから。実際筆者はお店を紹介する記事をよく書かせていただくのですが、外観や内観の撮影は、普通のレンズだと全貌を収めることが難しいことも多く……。普通のカメラなら必要に応じて広角専用レンズへの取り替えが必要なところ、手のひらサイズのスマートフォンひとつで簡単に撮れてしまうという意味では、もうこれは一眼レフ以上のアイテムかもしれません。
1倍のレンズでの撮影時
広角0.5倍での撮影時。距離を開けず広い範囲をカメラに収めることができる
ほか、「11 pro」に限りませんが、録音機能があったり、地図が見れたり……アプリも駆使すれば、なんでも望む機能が得られるスマートフォンは、今やノマドワーカーには何より大事なアイテムかもしれませんね。
ということでここまではデジタルアイテムをご紹介してきましたが、最後に筆者が女性で、かつライターとして持参しているそのほかのアイテムを3つご紹介します。
仕事である以上、取引先や取材先へ赴く際はみだしなみにも気を付けたいもの。しかし一方、移動が多いノマドワーカーでもある以上、動きやすさも考慮したい!という筆者が辿り着いたのは、靴の2足持ち。メインではヒールを履いて、どうしても足が疲れたというときは、移動中だけフラットなパンプスに履き替えています。フラットの方は、持ち歩きやすさ・かさばりにくさを考えて、生地が柔らかいタイプをチョイス。収納袋は、フラットを履いたときにヒールを入れても平気な、大きさに余裕があるのものを使っています。
足裏を合わせて、ゴムでまとめて袋に入れています
「取り立てること?」と思うかもしれませんが、意外と使いたいときに持っていないのが、小銭。仕事柄、ライターはデータを出力することが多いのですが、プリンターを持ち歩くわけにもいかず……。なので出先でお店や図書館を探してコピー機を使うことが多いのですが、意外にも現金のみ対応の機種もいまだに多いです。ということで筆者はキャッシュレスで使えるカードと一緒に、10円をたくさん持参。ちなみによく行くエリアでは”行きつけ”を見つけて、カードでも支払える場所を確保しておくのもポイントです。
取材に行くと、資料やサンプルをいただくことも多く、案件をハシゴするほど荷物が増えることも。また、急いで次の現場に移動しなくてはいけないときに、ガサっと荷物を入れられたりするので、エコバッグ持っていると何かと便利なアイテムです。なるべく薄くコンパクト仕様であるほか、取材先で恥ずかしくないよう、派手でないシンプルなデザインであることもポイントです。
紹介したアイテム全てを入れても余裕があるサイズを
いかがでしたか?
ノマドという働き方は、この先もっと広まっていくであろうスタイルです。これから働き方を考える人や、ライターという職業を検討する人は、是非参考にしてくださいね。
菅原麻葉
ペット雑誌の編集をする傍ら、週末はノマドライターとして活動。女性ファッション誌『BAILA』のブログを始め、お出かけ系や美容系メディアなど、幅広い分野で執筆している。
Instagram @mahal_mahar