テレワーク向けスピーカー4選。イヤホンは耳が痛いからやめたい人に

井上晃

井上晃

2021.05.18
テレワーク向けスピーカー4選。イヤホンは耳が痛いからやめたい人に イメージ

昨今はweb会議の利用が一般的になりました。特に在宅勤務をしている人のなかには、何時間もweb会議に追われる日もあることでしょう。

通勤による時間的コストが削減された一方で、どうしてもつきまとうのが「音」に関する悩みです。

例えば、別の部屋にいる家族の生活音や、近所の鉄道や工事といった環境音は気になるもの。イヤホンやヘッドホンを長時間装着すると、耳や頭の痛みが気になるようになります。また、ノートPC自体のマイクでは、音質が悪いと感じる人もいるかもしれません。

そこで検討したいのが、卓上に設置して使用するweb会議用のスピーカーや、首にかけて利用するネックスピーカーです。本記事では、テレワーカーに勧めたい4つのアイテムを紹介します。


▼ 目次
1. 使わないときはモバイルバッテリーにもなるスピーカー
2. オープンスペースでも周囲の雑音を気にせずに使いやすい
3. 動きながら使えて軽い
4. ネックスピーカーとイヤホンの2通りで使える
5. まとめ


 

使わないときはモバイルバッテリーにもなるスピーカー

Anker|Anker PowerConf+

1万4,980円(税込、以下同)
https://www.ankerjapan.com/category/CONFERENCESPEAKER/A3306.html

発売時期 2021年1月
サイズ H28 × W124 × D124mm
重量 約340g
接続方式 Bluetooth、USB Type-C
連続使用時間 最大24時間
主な付属品 Bluetooth USB アダプター、USB-C & USB-A ケーブル、トラベルポーチ、取扱説明書、安全マニュアル、18ヶ月保証 + 6ヶ月 (Anker会員登録後)、カスタマーサポート

机上に設置して使用するスピーカーでは、まずリーズナブルな選択肢としてAnkerが提供している「Anker PowerConf+」に注目。

2020年2月に発売した「Anker PowerConf」の機能はそのまま、Bluetooth USBアダプターを付属させた製品です。USBアダプターが不要という場合は、名称に「+」のついていない従来機種を選択するとさらに安く入手できます。

同機は、有線・無線の2通りで接続方式が選べるので、機器を選ばずに使いやすいと言えます。

6つの全指向性マイクを360度に配置。エコーキャンセリング機能やノイズリダクション機能を備えるため、周囲の環境音を低減してクリアな音質を届けられます。

さらに、話者とスピーカーとの距離に関係なく相手側に均一な音量を届けてくれる「オートゲインコントロール」機能も秀逸です。

加えてユニークなのが、充電機器のメーカーとしても知られるAnkerらしく、モバイルバッテリー代わりに使えること。同製品のUSB Type-Aポートからケーブルを接続して、スマートフォンなどを充電できます。

出力は5V=2.1A、バッテリー容量は6700mAh。たまの出社や出張時に携行しておけば、万が一のスマホバッテリー切れのタイミングでも、活躍してくれるかもしれません。なお、トラベルポーチも付属します。

 
 

オープンスペースでも周囲の雑音を気にせずに使いやすい

画像引用:PR TIMES

ヤマハ|ユニファイドコミュニケーションスピーカーフォン YVC-330

6万6,000円
https://sound-solution.yamaha.com/products/uc/yvc-330/index#tab

発売時期 2019年11月
サイズ H46 × W235 × D226mm
重量 0.8kg
接続方式 Bluetooth、USB
連続使用時間
主な付属品 USBケーブル(3m)、取扱説明書(保証書含む)

在宅勤務だけれど自宅で子どもが遊んでいて常に賑やかという人や、サテライトオフィスで4~6人のチームメンバーを交えながらオープンスペースでビデオ会議を行いたいという場合には、音響機器メーカーとしても大手のヤマハが展開する「YVC-330」がおすすめ。

税込6万6,000円というハイエンド機ならではの価格ではありますが、音質に関して失敗したくないビジネスパーソンにとっては、安心できる選択肢と言えます。ただし、重量が約800gもあるので、頻繁に携行する想定の場合には不向きです。

特筆すべき機能は、会議参加者の声以外のノイズが収音されるのを防ぐ「SoundCapモード」があること。

機器から1m以上離れた場所から発せられた音だけを抑制できるのです。これにより、ノイズを低減しながら話者の声だけをクリアに届けることができます。

また、人間の声を自動で判定し、発言状態を判別して、自動でミュートのオン・オフを行う機能も備えます。

例えば、議事録作成やインタビュー中にキーボードタイプ音などを気にして、頻繁にマイクの切り替え操作を行う必要がなくなります。会議に紙の資料を使う人ならば、ページめくりの音が拾われにくくなることも嬉しいポイントかもしれません。

 
 

動きながら使えて軽い

シャープ|AQUOS サウンドパートナー AN-SS2

1万2,200円
https://jp.sharp/soundpartner/products/anss2/

発売時期 2020年4月
サイズ H184 × W185 × D18mm(本体)
重量 約88g
接続方式 Bluetooth
連続使用時間 約18時間(音楽再生)
主な付属品 Bluetooth送信機、マイクロUSB充電ケーブル、マイクロUSB給電ケーブル、オーディオケーブル(3極φ3.5㎜)

イヤホンやヘッドホンを長時間装着していると耳が痛くなるけど、卓上のスピーカーを使うのはちょっと違うと感じている在宅ワーカーに検討して欲しいのが、首にかけるタイプの「ネックスピーカー」や「肩掛けスピーカー」「ウェアラブルスピーカー」などと呼ばれるジャンルの製品。

例えば、シャープの「AN-SS2」などがわかりやすい例です。

同機は約88gと軽量な作りになっており、長時間の装着が不快になりづらいのがポイント。連続での音楽再生時間は約16時間と長く、充電さえしておけば終日問題なく使用できるので安心です。

音質としては、映像と音のズレを低減するaptX LLをサポート。さらに、人の声をくっきりと聞こえるようにする「クリアボイス機能」を備えることも重要です。

なお、同梱のBluetooth送信機をテレビに接続すれば、テレビから流れる音声を同機で再生することができます。プライベートな時間に動画を迫力ある音響で楽しんだりする用途にも活用できるので、web会議を頻繁に行わないシーズンにも無駄になりません

 
 

ネックスピーカーとイヤホンの2通りで使える

画像引用:PR TIMES

サンワサプライ|Bluetoothウェアラブルネックスピーカー(イヤホン切り替え機能付き) MM-BTSH54BK

1万2,980円
https://www.sanwa.co.jp/product/syohin.asp?code=MM-BTSH54BK

発売時期 2021年1月
サイズ H155 × W180 × D27mm
重量 約94g
接続方式 Bluetooth
連続使用時間 イヤホン最大25時間、スピーカー8時間(通話)
主な付属品 充電用microUSBケーブル、イヤーピースS/M/L 

ネックスピーカーは便利だが、ビジネス上、周りの人に聞かれたくない音声がある場合にはイヤホンも合わせて活用したいという人もいるかもしれません。

そんなニーズを抑え、ネックスピーカーにイヤホンが備わっており、場面に応じて使い分けられるのがサンワサプライの提供する「MM-BTSH54BK」です。

同機はネックスピーカーの先端部分にイヤホンが埋まっており、ケーブルを引き出して耳に装着できます。イヤホンの出し入れに合わせて音声出力が切り替わるようになっているので、操作もスムーズです。

なお、ネックスピーカー本体は折り畳んでコンパクトに収納できるようになっているので、カバンに入れて携行しやすいこともポイント。

ただし、こうした便利機能がある一方で、先のシャープの「AN-SS2」と比べると連続使用時間が短めな点は留意が必要です。また、Bluetooth非対応のテレビと接続したい場合には、別売のトランスミッターを入手する必要があります。

 
 

まとめ

すでにイヤホンやヘッドホンは揃えているけれど、長時間のweb会議で使い続けていると耳が辛いと感じている人は多いことでしょう。快適なテレワークを実現するために、自身の使い方にあったスピーカーを検討してみてはいかがでしょうか。

 

井上晃
この記事を書いた人

井上晃

フリーライター。スマートフォンを軸に、最新ガジェットやITサービスについて取材。Webメディアや雑誌に、速報やレビュー、コラムなどを寄稿する。
 

Twitter:@kira_e_noway