ワーケーションって正直どうなの?メリット・デメリットを解説

yuko

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2021.08.12
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最近よく聞くようになったワーケーション。働きながら休暇を楽しむという、響きとしてはとても魅力的なスタイルですよね。

でも、実際ワーケーションってうまくできるの?休暇を楽しめるのかな?わざわざ仕事を旅先に持ち込むってどうなの?いろいろな疑問があるのではないでしょうか?

そこで、フリーランスに転向した2年前からワーケーションをしている私のリアルな経験をもとに、ワーケーションについて解説したいと思います。


▼ 目次
1. ワーケーションについて
1-1. ワーケーションとは
1-2. ワーケーションの需要はどのくらい?
1-3. 一人で、家族と、仲間と。誰と行くかの選択肢も豊富!
1-4. ワーケーションにおすすめの場所は?
2. ワーケーションをして良かったこと
2-1. 少し長めの旅行ができるようになった
2-2. アイデアが浮かびやすい
2-3. メリハリつけて仕事ができる
3. 注意が必要!?ワーケーションの失敗談
3-1. 電波が弱い!オンラインミーティングでフリーズ
3-2. 仲間に合わせて観光したら・・・納期間近の仕事が終わらない!
3-3. 仕事ばかりしていたら、旅行感がなかった
4. まとめ


 

ワーケーション画像

ワーケーションについて

ワーケーションとは

ワーケーションとは、ワーク(仕事)とバケーション(休暇)を組み合わせた造語です。

これまでの日本では仕事は仕事、休暇は休暇と切り分けて考えることが一般的でしたが、最近ではテレワークやリモートワークの普及、有給休暇の取得推奨の流れなどもあり、リゾート地など旅行先でテレワークをしながら過ごすというスタイルが注目されています。

欧米など海外では以前からあるスタイルでもあります。

 

ワーケーションの需要はどのくらい?

株式会社INFORICHの調査によると、テレワークを実施している1000人のうち62%が「ワーケーションに興味がある」と回答しています。興味がある理由としては普段テレワークを自宅で行っている人が多く、気分転換になりそうという回答が最も多い結果となりました。

しかし、実際にワーケーションをしている人は5%程度にとどまっている現状でもあります。

ワーケーションに興味はあるけれど実施できていない理由としては「お金がかかる」「旅行に行くなら休みたい」「仕事と休暇のメリハリをつけたい」といったことが挙げられています。

逆に、これらの不安が解消されるようであれば、もっとワーケーションの実施率は上がってくるということも言えそうです。不安解消のためには、ワーケーションについての情報がもっと増えてくることが大事と言えそうです。

 

一人で、家族と、仲間と。誰と行くかの選択肢も豊富!

ワーケーションは一人がいいの?誰かと行くのがいいの?そんな疑問はありませんか?誰と行くかはルールがありませんので、ワーケーションでの過ごし方や家族構成などに合わせて決めましょう。

例えば、普段仕事が忙しくてなかなか家族旅行にいけない方であれば、家族旅行をかねたワーケーションもおすすめです。お父さんがホテルでテレワークをしている間、お母さんとお子さんはホテルのプールやビーチで遊んでいる、といった時間の使い方もできます。

お子さん連れのワーケーションの場合は、自分の仕事に集中できる空間やお子さんが退屈しないスポットがある場所選びをしましょう。ラウンジがあるホテルやコワーキングオフィス、カフェが充実しているエリアや、プールやビーチ、テーマパークが近隣にあるエリアなどがおすすめです。

会社の仲間、フリーランス仲間とのワーケーションもおすすめです。ビジネスのアイデアをブレストしたり、共同プロジェクトを進行したり。夜は食事を楽しみながら生まれる会話から新たな価値観に気付けることも。オフを一緒に楽しめる相手がいるのも醍醐味です。

ちなみに、私は主人がいますがあえて一人でワーケーションすることも多いです。自分の好きな場所に行き、自分のペースを大事にすることで仕事のパフォーマンスを上げたいという理由です。

理解を示してくれる主人には感謝しかありません。留守番のお礼として毎回その地のお土産を買ってプレゼントするのが慣習になっています(笑)

 

ワーケーションにおすすめの場所は?

ワーケーション先ってどこがいいの?やっぱりリゾート地がいいのかな?行き先選びで悩む方もいると思います。旅行先でテレワークできるのがワーケーションの魅力ですので、観光したいと思っている場所ありきで選ぶのももちろんOK。

一方で少し見方を変えて、仕事や働き方から場所選びをするというのもおすすめです!その場合、ワーケーション期間中にどんな仕事があって、ワーケーションが終わる時にどんな状態でありたいのか、を考えてみることが大事です。

ワーケーションというとリゾート地が選ばれる傾向がありますが、必ずしもリゾート地である必要はないと思います。

私は地方に住んでいるのですが、あえて東京を選ぶこともあります。都会ならではの刺激が仕事のアウトプットに活きることも多いんです。コワーキングスペースやカフェなど、仕事ができる環境が充実しているのも助かります。

クリエイティブなお仕事をされている方などインスピレーションやアイデアを大事にしたい時は、五感を研ぎ澄ませることのできる旅先もおすすめです。例えば瀬戸内海に浮かぶ直島は現代アートの聖地といわれています。

デジタルデトックスをかねて奄美大島や屋久島といった大自然豊かな場所を選ぶのもいいかもしれません。

仕事は最小限にして休暇を楽しみたい、のんびりした空間でリラックスして仕事がしたいという時には沖縄や軽井沢、北海道などのリゾート地ももちろんおすすめです。

場所選びに困ったら、ワーケーションを通してどんな仕事のアウトプットができたらいいかをイメージしてみてくださいね。

 

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ワーケーションをして良かったこと

少し長めの旅行ができるようになった

私がワーケーションを実践して嬉しかったことは、長めの日程で旅行ができるようになったことです。ワーケーションを始める前は、仕事は平日にこなして旅行は週末で1泊2日・・・という短めの旅行が多かったです。

ただ私は沖縄が好きなので、ショートトリップだと飛行機の代金や移動時間考えると十分に楽しめないしもったいないんですよね。でもワーケーションを始めたら、週末の旅行に1・2日追加して、仕事をしながら滞在できるようになったことで、遠方でも時間を十分とって過ごすことができるように。

海外ではニューヨークやハワイ、シンガポールでのワーケーションにも挑戦することができました。平日に移動することで、航空券やホテル代など旅費がおさえられることも嬉しいポイントです。

 

アイデアが浮かびやすい

普段自宅や通い慣れたカフェ、オフィスで仕事をしていると、仕事のアイデアを出したいと思った時に代わり映えしない環境のせいかなかなか発想できないことも。そんな時はいつもと違う環境に身をおくことでふとアイデアが浮かんだりするものです。

私の場合、ワーケーション先で新しいアイデアを生み出すことが多いんです。例えば海辺を散歩していたり、ローカルなお店での人の出会いからヒントを得たり。何気ないシーンから生まれるので楽しいですよ。

 

メリハリつけて仕事ができる

せっかくのワーケーション、仕事だけではなく観光も楽しみたいですよね。

ワーケーションを計画する時には、旅先で行きたいこと、やりたいことをざっくりでもいいのであらかじめ決めておくことがおすすめです。そうすることで、その時間を確保して限られた時間で集中して仕事ができます。

私は旅先でオフの時間も楽しみたいタイプの人間なので、これを意識してスケジュールを立てたところ、短時間で集中して作業する力を身に付けることができました。普段いかに無駄に時間をかけて仕事していたのか、思い知ることにもなりました(笑)

 

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注意が必要!?ワーケーションの失敗談

電波が弱い!オンラインミーティングでフリーズ

都市部でのワーケーションでは少ないものの、リゾート地ではWi-Fi環境がよくない場所もあります。

私も実際にとある島でのワーケーションをしたのですが、ホテルにWi-Fiがあると聞いていて安心していたんです。しかし、実際に行ってみるとびっくりするほどWi-Fiの電波が不安定で、大事なプロジェクトのオンラインミーティングで私だけフリーズして参加を断念した苦い思い出がありました。

事前にそのエリアのコワーキングオフィスなど、駆け込める場所を調べておくことが大事です。また、スマホのテザリング機能やモバイルWi-Fiルーターの活用も検討しておきましょう。

ただ、島など電波に不安があるところへ行く場合はつながらないことを想定して仕事の内容を決めるなど、リスクヘッジが必要です。

また、Wi-Fiは通っても電話の回線がNGなことも。クライアントからの電話対応など必要になるかも確認しておきましょう。電話以外のコミュニケーションの方法も準備しておくと安心です。

 

仲間に合わせて観光したら・・・納期間近の仕事が終わらない!

仕事仲間や友人、家族と一緒のワーケーションでは、スケジュール管理がとても重要です。

旅の流れで食事に出かけたり観光に出かけたり、ついみんなに合わせて動いた結果、仕事が進まずに旅先で徹夜することになってしまった経験があります。睡眠不足と仕事の追われ感で翌朝の体調も悪くなり・・・辛いワーケーションになってしまいました。

複数人でのワーケーションの場合には、スケジュールやタスクをきちんと共有しておきましょう。

また、ずっと一緒に行動するのではなく、お互い自由に行動してOKというスタンスにするのがおすすめです。仲間が同じスタンスでいることでお互いにストレス少なくワーケーションを楽しむことができますよ。一人の時間をとる勇気を持ってみましょう。

ワーケーションでは予定通りに仕事が進まないことはよくあります。私は1日が終わる夜にその日の仕事の進捗を振り返って、翌日以降のスケジュールを調整するようにしています。

ちなみに、スケジュールの中にバッファを設けることを忘れずに。そうすることで仕事が終わらなかった!という事態を防ぐことができます。

 

仕事ばかりしていたら、旅行感がなかった

オフを楽しんで仕事ができないという失敗もあれば、その逆もあります。

張り切って仕事のスケジュールを詰め込んでしまったり、ついメールを開いて対応したり。疲れてホテルでバタンと寝落ち・・・気づいたらあっという間に最終日。「これって、旅する必要あったっけ?」と、唖然とした経験があります。

移動した分疲れて後味悪いワーケーションになってしまうのは悲しいですよね。

もちろん、仕事に集中する!仕事中心のワーケーションにすると決めているのであれば良いかもしれません。しかし、ワーケーションは名前の通り休暇を兼ねることでもあるので、ぜひオフの時間を意識的にとるようにしてみましょう。

そのためには、スケジュール立てをしっかり行うことがポイントです。詳細に決められなくても大丈夫。「9時〜14時だけ仕事をする」「1日はまるっと休む」といった決め方でも良いでしょう。惰性でパソコン開かないように、気をつけてくださいね。

 

まとめ

やり方次第で仕事がうまく進んだり、新しいアイデアを生み出せたり、そしてオフの時間も楽しめることが魅力のワーケーション。

興味があるものの、うまくできるか不安に思う人も多いのではないでしょうか?私もとりあえずやってみたものの、最初は満足できないワーケーションになってしまった経験がありました。

それでも、事前にしっかりと準備をすれば回避できることがたくさんありますので、是非この記事を参考に、ワーケーションに挑戦してみてくださいね。

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この記事を書いた人

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Webライター、マーケター。元ホテルマンで無類のホテル好き。全国のホテルを巡りながらフルリモートで働くフリーランストラベラー。ホテル・ワーケーションをはじめとしたトラベル記事やグルメ記事などを執筆。ホテル滞在の様子はInstagramで発信している。
 
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