
山田真由美さん
「介護×美容×写真」の掛け合わせでシニアを笑顔に。
介護福祉士としての15年の経験、美容師資格、さらに写真撮影スキル—。
異なる3つの経験を掛け合わせ、高齢者の方へメイクと撮影を届けるサービス「ソーシャルビューティーフォト」を立ち上げた山田真由美さん。
今回は、そんな山田さんに、起業までの歩みや事業への想い、ワンストップビジネスセンター横浜店を選んだ理由、バーチャルオフィスを活用した働き方、そして人生で大切にしている考え方についてお話を伺いました。
山田 真由美さん
ソーシャルビューティーフォト 代表
神奈川県在住
ご利用店舗:ワンストップビジネスセンター横浜店
介護福祉士として15年間介護の現場で経験を積んだ後、美容師資格を取得。「きれいになった姿を写真に残してあげたい」という思いから写真撮影を学び、50歳で独立。現在は、介護・美容・写真の経験を生かし、高齢者へのメイクと写真撮影を行う「ソーシャルビューティーフォト」を展開している。出張・スタジオ撮影のほか、大学での講師や写真講座など幅広く活動し、高齢者の方に自信と笑顔を届ける活動に取り組んでいる。

「写真を残してあげたい」その想いから始まった新しい仕事
まずは現在のお仕事について教えてください。
現在は「ソーシャルビューティーフォト」という事業を展開しています。
主な仕事は、高齢者の方へのメイクと写真撮影です。ご自宅や介護施設へ伺い、メイクをしたうえで撮影を手がけています。
また、現在はスタジオも運営しており、スタジオでの撮影やメイクの仕事にも幅広く対応しています。
これまでのキャリアについて教えてください
もともとは介護福祉士として15年ほど介護の現場で働いていました。そこで、ご高齢の方がメイクをすると本当に喜んでくださる姿を見て、美容師の資格を取得し、さらに、「きれいになった姿を写真に残してあげたい」という思いからカメラを学び始めました。
実は、カメラの技術を本格的に学び始めたのは一番最後なんです。介護、美容、写真と、すべて現場で働きながら身につけてきました。一見別々に見える経験ですが、それらが自然につながって今の事業になっています。

50歳からの挑戦。積み重ねた経験を、自分だけの仕事へ
起業のきっかけを教えてください
最初は副業として始めるつもりでしたが、勤めていた施設は副業禁止でした。
その時に改めて意識したのが「年齢」でした。定年後ではなく、50歳から10年間挑戦したほうが成長できると思い、「60歳のときに一番いい形になっていればいい」と会社を辞めました。
最初の1年間はフリーランスとして活動しましたが、介護施設は基本的に法人との契約が前提となることが多く、仕事を広げるには限界がありました。また、このサービスをもっと多くの人に届けたいという思いもあり、貯金がほとんどない状態から法人化を決意しました。
ご自身の強みはどこにありますか?
一番の強みは、高齢者のことを深く理解していることです。15年間介護の現場で働いた経験を土台に、美容と写真を組み合わせることで、高齢者の方に自信や笑顔を取り戻していただくお手伝いをしています。
もう一つは、一つの仕事に依存しないことです。介護や美容、高齢者向けだけでなく一般の撮影など、さまざまな分野で仕事ができるので、新しいことにも安心してチャレンジできる。それも自分の強みだと思っています。
今後の展望を教えてください
現在は、出張・スタジオ撮影に加え、大学での講師や写真講座など活動の幅も広がっています。
今後の目標は、この仕事を引き継いでくれる人材を育てることです。これまで築いてきたサービスやネットワークを次の世代につないでいきたいと思っています。ただ、若い世代への継承には課題も多いため、まずはスタジオの活用も含め、これからの事業の形を柔軟に模索していきたいと考えています。

固定費を抑えながら、安心して事業を続けられる環境を選んだ
バーチャルオフィスを利用しようと思ったきっかけは何でしたか?
起業当初は事務所を借りることも考えていましたが、小さな物件でも固定費の負担が大きく、バーチャルオフィスを利用することにしました。
最初は少し不安もありましたが、社労士や税理士など士業の方も利用していると知り、安心して導入を決めました。
ワンストップビジネスセンター横浜店を選んだ理由は?
以前は他社の銀座のバーチャルオフィスを利用していましたが、生活拠点は横浜だったため、郵便物の受け取りやアクセス面を考えて見直すことにしました。
横浜エリアで探す中で、料金や郵便・電話転送サービス、会議室が利用できる点を比較し、ワンストップビジネスセンター横浜店を選びました。講座を開催することもあったので、横浜、川崎、東京など複数のエリアの会議室を使える点も大きな決め手でした。
実際に使ってみた感想を教えてください。
とても便利で助かっています。郵便や電話の転送もスムーズで、不満はまったくありません。
スタジオを構えた際には住所を移すことも考えましたが、将来的なことや登記変更の手間を考え、そのまま利用を続けることにしました。事業所の住所を変えなくて済む安心感は大きいですね。
また、会議室は壁が白く自然光も入るので、講座だけでなく撮影にも活用しています。

考えるより、まず動く。その先に新しいご縁が生まれる
起業して、働き方や人生は変わりましたか?
まったく変わりました。安定や退職金はなくなりましたが、毎日とても楽しいです。
仕事量は増え、夜遅くまで働くこともありますが、好きなことを仕事にしているからか、以前より体調も良くなりました。
自由度も大きく上がり、固定費を抑えられるバーチャルオフィスがあったからこそ、今の働き方を実現できたと感じています。
人生で大切にしていることを教えてください。
考えている時間があるならあれこれと悩む前に、まず行動することです。完璧な準備が整うのを待つのではなく、まず一歩踏み出してみる。うまくいかなければ、その都度改善していけばいいんです。
起業したときも十分な実績があったわけではありませんが、行動したことで、日本郵便との提携や大学での講師など、新しいご縁や仕事につながりました。
これから起業や副業を考えている方へメッセージをお願いします。
世の中、本当になんとかなるものだと思っています。
収入の不安や周囲の環境を理由に躊躇するより、自分の「やりたい」という気持ちを大切にして、一歩踏み出してみてください。動かなければ風は吹きませんし、結果は後からついてきます。
そして最後は、利害関係ではなく、信頼でつながる人とのご縁が一番の力になると思っています。
取材を終えて
今回お話を伺って印象的だったのは、「介護」「美容」「写真」という一見別々に見える経験が、すべて一本の線でつながっていたことです。
「高齢者の方にもっと喜んでもらいたい」という想いから美容を学び、その姿を写真に残したいとカメラを学ぶ。必要だと感じたことを一つずつ積み重ねた結果、他にはない仕事が生まれていました。
また、「考えるより、まず行動する」という山田さんの言葉もとても印象的でした。起業や新しい挑戦には不安がつきものですが、固定費を抑えられる環境を整え、身軽に一歩を踏み出したからこそ、今の働き方や新しいご縁につながっているのだと感じます。
「まず動いてみること」の大切さを改めて実感できるインタビューでした。


