
佐賀晶子さん
バーチャルオフィスを活用し、場所にとらわれない働き方を実現
フリーランスの広報コンサルタント、パーソナルコーチとしてご活躍されている佐賀さんにインタビューしました。場所にとらわれない働き方をするなかで、バーチャルオフィスが便利だと感じていただけたようです。ワンストップビジネスセンターについては、貸し会議室の使い勝手の良さ、セミナーやイベントなどの付加サービスをご評価いただきました。
佐賀 晶子
広報コンサルタント、パーソナルコーチ
岐阜県瑞穂市在住
ご利用店舗:ワンストップビジネスセンター岐阜店
新卒で内閣府入府。小泉政権時代の政府広報や国際会議の運営などを担当。その後、コマツでIR、三菱電機で社外広報、海外広報、社内広報、ベネッセホールディングスでIR、CSR、社内広報に従事。大手企業では危機管理広報も経験。その後、アイリッジやマネーフォワードを経て、2019年に独立。現在はフリーランスの広報コンサルタントとして、大手企業から小規模事業者まで幅広く支援。
また、米国NLP協会認定NLPプラクティショナー、米国CTI認定CPCC®などコーチの資格を取得し、経営者やビジネスパーソン向けにパーソナルコーチングを提供。カウンセリングをおりまぜ、心に抱える課題に寄り添いながら、望む未来の実現に向けて伴走している。
コーチのプロフィール: https://www.thecoaches.co.jp/find_coach/saga_akiko/


スペシャリスト志向だと気づき、
政府・大企業・ベンチャーで広報の経験を積む
これまでのキャリアについてお聞かせください。
学生時代、授業でメディア業界に興味を持ち、「世論をつくる仕事がしたい」と考えていました。マスコミへの就活もしたのですが、結果は惨敗。自分に何ができるのか、何がしたいのかがわからなくなっていた矢先、いろいろな人の話を聞くうちに、人の役に立てる仕事がしたいと思うようになりました。そこから公務員を目指したのですが、試験は一発では合格できず、就職浪人して合格を勝ち取りました。
新卒で内閣府に入りました。それぞれの省庁に広報部門があるのですが、内閣府は政府全体の広報に携われるのが魅力でした。そうした立場から世論形成に携わり、この国をよくしていきたいと考えていました。
しかし、結局、3年で辞めてしまいました。
辞めた理由は何だったのでしょうか?
理由はいくつかありますが、前例踏襲のやり方に物足りなさを感じてしまったことがその一つです。こうしたらもっと良くなるはず、といろいろとアイデアを巡らせて仕事をするタイプなので、「仕事ってもっと楽しいはずだ」と思っていました。
また、第一希望の政府広報に携われたのですが、組織全体の人事戦略としてジェネラリストを養成する仕組みだったため、まだまだやりたいことがあるタイミングで異動を命じられてしまって。このとき、自分はスペシャリスト志向であり、広報の仕事に興味があるということに気がつきました。
その後、大手企業数社で広報やIRの仕事を経験させてもらい、現場で厳しく鍛えていただきました。10年ほどして、一通りの実務経験を積むことができたかなと思い、ベンチャー企業に転身。守りのコミュニケーションが基本の大企業とは異なり、攻めの姿勢が求められる環境に戸惑い、苦労もしましたが、ベンチャー企業における広報の所作なども学び、2019年に広報コンサルタントとして独立しました。
広報の仕事は絶対的な正解がなく、とても奥深いです。人と人とがコミュニケーションを行い、その先に関係性が育まれていきます。そうした対話の繰り返しが物事を良くも悪くも動かしていくことに携われるのが醍醐味ですね。
内閣府から今や独立してフリーランス。珍しいキャリアですね。
はい、そう言われることが多いです。独立直前の企業で働いていたとき、次はもう転職ではないと考えていました。今までの経験を生かして、自分のペースで生きられる方法はないか?と模索するようになっていたのです。
ただ、もともと独立志向はまったくない人間でした。父が脱サラして経済的に苦しい家庭環境で育ったので、独立=経済困窮というイメージしかなかったんです。独立することは、正直、恐怖も大きかったです。

消去法でフリーランスを選択。独立するとき周囲が助けてくれた
実際に起業に踏み切れた要因は何だったんでしょうか?
この先のキャリアを周りに相談するうちに、「独立するなら仕事を頼みたい」と言ってくれる会社がありました。2社からお仕事をいただき、もう1社見つかれば、何とかなるかなと考えました。周囲の人たちから、独立しないの?と聞かれたことも背中を押してくれたかもしれません。
独立して苦労したことは?
たくさんあります。まず、独立に向けた準備や勉強をまったくしていなかったので、何から手をつければいいかわからず、何がわからないのかがわからない状態でした。そのとき、独立している友人が手を差し伸べてくれて、仕事を請け負うには見積りや契約書が必要だとか、基本的なところから教えてくれたのです。
こうした人たちが周りにいてくれたことは、私の人生にとってほんとうにありがたいことでした。その人たちとは今でも交流を続けていて、広報から人生の話まで、何でも話せるのがありがたいです。

独立後は岐阜にUターン、大自然に癒されながら働く日々
独立後は東京を拠点に活動されていたそうですね
はい。2021年に岐阜に完全移住するまでは、2年ほど、猫2匹を連れて、東京との二拠点生活をしていました。移住を決めたのは、年老いていく両親の背中を見たことです。今は家族との時間を大切にしようと思い、岐阜への移住を決めました。もともと、田舎育ちということもあり、年齢を重ねた今では都会よりも自然の多い田舎の方が心地よく感じられるようにもなっていました。
岐阜へ移住してみて、どのように感じていらっしゃいますか?
岐阜の暮らしは最高です!土地の魅力を再発見しているところなのですが、例えば、岐阜・愛知にはモーニングという文化があって、朝の時間帯に喫茶店でコーヒーを頼むと、トーストやゆで卵などのおまけがついてきます。こうした当たり前にあった文化も、大人になって改めて触れてみると、興味深いなと感じます。喫茶店で地元の人たちが楽しそうに朝の時間を過ごしているのを見ると、その土地ならではの文化っていいなあと思います。
また、若い頃には気がつかなかったのですが、医療環境が充実していることに驚きました。医師が一人ひとりの患者と親身に接してくれて、「仕事で無理していない?」と声をかけてくれる先生もいます。ありがたいですよね。
そして、東京にも月に数回出張で訪れているので、都会と地方のおいしいとこ取りをしています。

法人化を考えたとき、バーチャルオフィスにたどりついた
バーチャルオフィスを探されたきっかけは何だったのでしょうか?
オフィスを探そうと思ったのは、法人化を検討していた時期があったからです。法人登記には住所が必要ですが、自宅は公開したくなくて。法人登記と郵便物の受け取りができる法人用の住所を探していました。岐阜県内では、シェアオフィスを含めていくつかの候補がありました。
シェアオフィスの場合、街の中心部に立地していることが多く、駐車場が併設されていないところがほとんどです。私は普段、車生活をしているのですが、コインパーキングに駐車して、わざわざシェアオフィスに仕事をしにいくかなと考えてみると、その選択肢はなさそうでした。
自宅でも仕事がはかどるタイプなので、ひとまず、物理的なオフィスは必要ないと考え、バーチャルオフィスに絞りました。
当社をお選びいただいた理由を教えてください
ウェブサイトを見て信用できそうな会社だと感じたからです。ワンストップビジネスセンターのウェブサイトは、トレンドを追いかける感じではなく、素朴な温かみがあり、誠実な印象を受けました。また、知人から、このサービスのことを聞いていたのも利用を後押ししたと思います。
実際に利用してみた感想を教えてください
全国各地の会議室を借りられるというのは便利ですね!東京で会議室を借りたのですが、室内はとてもキレイに整頓、清掃されていて、一緒に打ち合わせたメンバーも快適に過ごしてくれたようです。ウォーターサーバーやお茶、コーヒーなどの飲み物が充実しているのがありがたいですね。その日は寒い雨の日だったので、みんなで温かいコーヒーをいただきました。
ほかには、会員向けに定期的にセミナーやイベントを企画してくださるのも嬉しいです。スケジュールの都合であいにく参加できなかったイベントがあったのですが、テーマを絞った交流会はとても魅力的でした。共通点があると、新しい出会いに期待が持てます。
ワンストップビジネスセンターは全国に拠点があり、私のような地方在住者、Uターン&Iターンした人のハブにもなりそうです。地方創生をテーマにして、各分野の専門家が集まるイベントを企画してもらえたら楽しそう!そのときは、私も広報や伴走支援の立場で参加させてください。
長いキャリアを経て今に至ったわけですが、フリーランス生活はいかがでしょうか?
仕事の手触り感がモチベーションと直結しているため、クライアントの課題解決に少しでも貢献できたと思える瞬間が何より嬉しいです。
独立して数年は無我夢中で・・あまり記憶がありませんが、今はようやく自分のペースで働けるようになってきました。通勤という概念がなく、猫と暮らす自宅を職場にできるのが何よりの幸せです。
ここ数年はコーチの仕事にもやりがいを感じています。「聞く力」ってすごい可能性を秘めているのではないかと思っていて。私自身がまさにそうだったのですが、過去、何らかの経験から心に痛みを負った人でも、人に話を聞いてもらうということで、過去を受け入れ、前に進めるようになります。人を応援できる人間になりたいと思い、再び、カウンセリングを学びはじめたところです。
最後に、独立や起業を検討中の方へメッセージをお願いします
会社員であることと独立・起業すること、それぞれに良いところがあると思います。独立するとすべての責任を自分で背負うことになるので、大変ではありますが、裏を返せば、自分の裁量で働けるということでもあります。ライフステージに応じて、仕事の量を調整したり、住む場所を変えたりすることができるのも魅力です。
バーチャルオフィスがあれば、全国どこでもビジネスが続けられますよね。
一方で、組織の中では思いがけないチャンスをもらえることもありますし、成長のためのステップが用意されています。今思えば、それはとてもありがたいことでした。フリーランスになると、成長の機会は自らつくっていく必要があります。
自分で物事を決めて試行錯誤しながら進んでいきたい人にとって、フリーランスの生き方は楽しいかもしれません。ぜひ、ご自身にとってムリなく楽しく生きられる方法を選んでくださいね!
instagramでも佐賀さんのインタビュー動画がご覧いただけます!
凄い経歴で独立!バーチャルオフィスを選んだ理由は?
https://www.instagram.com/p/C6WAX17BMXV/